簡易的な強制変位解析

通常の構造解析では、

[P]=[K][d]

といったように剛性マトリクスと変位ベクトルの積が左辺項の荷重ベクトルと釣り合う方程式を記述し、各変位ベクトルを求める連立方程式を解きます。

強制変位解析では、剛性マトリクスではなく柔性マトリクスを作成して、各点の変位を与え、反力を求める計算になります。

解法のアプローチが違うわけですが、荷重を与える通常の解法でも、強制変位させる点に充分に剛なバネを接続し、このバネ剛性に釣り合う荷重で変位をコントロールすることで簡易的な強制変位解析を実施できます。

動的解析コードで静的解析

動的解析コードは通常、静的解析も実行できますが、稀に静的解析を実行できない場合があります。

その時は、重量と減衰をゼロとすることで静的解析を実行することができます。
例えば、動的解析の解法がNewMarkβ法であったとすると、僕はこの静的解析を「NewMarkβ法静的解析」と呼んだりします…。